燃える平原児に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

「燃える平原児」に投稿された感想・評価

昼寝

昼寝の感想・評価

4.8
アフタートークの最中に突然西部劇っぽい音楽が流れて蓮實重彦が戦いに出ようとしたシーンがアツかった。

1960年公開とは思えない傑出ぶり。白人の先住民族差別を主題に描きつつ西部劇たらんとする娯楽性も兼ね備え、わずか90分で終幕する恐るべき作品。主演のエルヴィス・プレスリーが普通にうまい。アクションシ…

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okawara

okawaraの感想・評価

4.5

父がプレスリーをその胸に抱きとめるのではなく、むしろ父が息子の胸のうちに飛び込むかのような別れの抱擁に、心から仰天し、深く感動した。そうした親子関係の勾配が無効化された美しい抱擁のあと、遥か彼方へ遠…

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煙

煙の感想・評価

4.5

蓮實重彦トーク付き。以下、トークショーの備忘。
プレスリーは19世紀のひと。『ラブ・ミー・テンダー(優しく愛して)』は南北戦争の際、両軍で歌われていた奇特な歌。ジョン・フォード監督『長い灰色の線』、…

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最高でした。みんなで歌うシーンはどんな映画でも楽しい。死にゆく母親が戸外に出ていくシーンは異様。次々と家族が死んでいく。ラストがどうなるかと思いきやそこで終わらせるのかと衝撃的だった。
Qbrick

Qbrickの感想・評価

5.0

扉の映画。「死の燃える星を見た。」母親が死を悟り強風が吹く荒野の中前進を続け力尽きていく。家族と家、故郷を失い白人社会からも疎まれた彼女が守った最後の砦を正面ではなく裏戸から抜け出し僅かな力を尽くし…

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eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.1

BSプレミアムシネマの録画で。
ドン・シーゲル監督
原作・脚本クレア・ハフェーカー
脚本・ナナリー・ジョンソン

長いこと見逃していた作品をやっと見た。
エルヴィス主演でここまで硬派とは。素晴らしい…

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otomisan

otomisanの感想・評価

4.1

 ケネディ、ジョンソン、ニクソン、彼らもこれを聞いただろうか。プレスリーによるカイオア族・白人混血の男の最期の言葉「いつか偏見のない時代が来るはずだ」これこそ、同時代の三氏で導けと託された世界だ。

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あまりに呆気なく行き場のないラストにただ震撼する。現代でもなお通用する人間同士の対立構造が複雑さを安易に短絡化させることなく、しかし的確かつ簡潔な演出によって視覚化されていて、恐るべき。
邦題から、エルヴィスがワイルド・ビルを演じるスタア西部劇かと思ったら全然違った。時代を映すめちゃくちゃ真面目な西部劇。家族全員がそれぞれのドラマを持っていて全て映している。
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