シャブロルマラソン。59年作の初期作品。初めてのカラー作品とのこと。VHS鑑賞。
ブルジョワ一家の関係性に歪みが起きていくプロセスを皮肉も込めつつ、気色の悪い空気感で物語は進行。
隣人と公然と不倫する夫と妻の罵り合いがすごい。罵詈雑言とはこのことかという勢いで、妻を罵倒する夫。クレイジーすぎて笑った。若き日のジャン=ポール•ベルモンドが娘の彼氏役の軽い男がよく似合ってて、妻との関係性も最悪。この家庭内のぐちゃぐちゃ感。
死体のカット割や回想シーンの展開も独特、色彩豊かに撮られた映像も59年作とは思えないような煌びやかで妖しさを感じた。
やっぱり昔から変な映画撮る人なんだな。