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セデック・バレ 第二部 虹の橋のjunのレビュー・感想・評価

4.0
日本統治下の台湾で実際に起こった霧社事件を描いた二部作。戦闘シーンの臨場感凄かったです。

作中にあったように、セデック族の首には懸賞金がかけられ、この措置は原住民部族間のみならず同族セデック間での凄惨な殺し合いをも助長し、その後の第二霧社事件の発端にもなったとも言われているようです。

改めて武力での支配は憎しみと恐怖しか生まないんだなと。セデックの戦士たちは虹の橋を渡ったのか…

全然関係ないんですが、この映画を見ていてふと思ったことを綴らせていただきます。
セデックの人たちと比べると、現代の僕はすごく恵まれた生活をしているわけです。
身の危険を感じず、眠ることができるし、食料にも困っていない。きれいな住居で暮らすことができている。
でも燃えるものがないんですよね。セデックの人たちは自分の民族を守るために必死で生きていました。果たして、僕は何のために生きているのだろう。
仕事の愚痴を言いながらご飯を食べて寝てまた仕事に行く。そんな生活に何の意味があるのだろう。僕もセデックの人たちのように何かに燃えながら生きられたらいいなぁとふと思いました。人生、何かに燃焼したい。
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