地球外生命体

セデック・バレ 第二部 虹の橋の地球外生命体のレビュー・感想・評価

3.0
1930年、日本統治下の台湾で起こった先住民族セデック族による抗日暴動【霧社事件】を描いた歴史大作2部作の後編。

2011年アカデミー外国語映画賞台湾代表作品。

運動会が開かれていた霧社公学校を襲撃したセデックの決起部隊の手によって、戦う術を持たない多くの日本人は女子供の区別なく命を奪われた。直ちに鎮圧を開始した日本軍だったが、山岳地帯の地の利を活かして戦うセデック族に苦戦を強いられる。しかし、圧倒的な武力を誇る軍と警察を前に、セデックの戦士たちは一人、また一人と命を落としていった。男たちが絶望的な戦いを挑むなか、セデックの女たちもまた重大な決断の時を迎えていた…。

セデック族のキャストには台湾の原住民が起用されており、主人公モーナ・ルダオを演じた林慶台(リン・チンタイ)は、本職が牧師でこの映画がデビュー作。

構想10余年、二部構成の4時間36分に及ぶ台湾映画史上最大の歴史大作。日本統治下の台湾で起きた壮絶な事件を映像化。2011年、第48回台湾金馬奨にて最多11部門にノミネートされ見事グランプリを受賞、大ヒットを記録して台湾中を沸かせ、ヴェネチア国際映画祭のワールドプレミア上映では世界の映画人たちを驚かせ、ここ日本でも第7回大阪アジアン映画祭にて超満席の熱狂のなか圧倒的な支持を得て観客賞に輝いた。
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