やん

セデック・バレ 第二部 虹の橋のやんのレビュー・感想・評価

4.0
なんと植民地主義の罪深ことよ!1部「太陽旗」、2部「虹の橋」、合計4時間36分という長尺が気にならず、まず活劇として満点の素晴さ。日本人にはあまり馴染みのない(というか伏せられてきた部分が大きいのかも)、日本統治下の台湾で原住民の蜂起による霧社事件を描いた本作。東アジアでは抗日映画という確固たるジャンルが存在している以上、そうなっても仕方のないテーマを、本作は単なる坑日映画にはならずフラットな視点がで描いていて非常に素晴らしい。まぁ「VFXなんと安っぽすぎてなんとかならんか」とか「日本の一部の役者がちょっと」とか言いたいこともなくはないが、それ以上に作品としての魅力が上回る傑作。最後に、セデック族を演じていた役者さんはみんな本当に“イイ顔”。特に主役モーナ・ルタオを演じた方の顔力には唸った!
やん

やん