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オーシャンズ13のshihoのレビュー・感想・評価

オーシャンズ13(2007年製作の映画)
4.5
オーシャンズシリーズ3作目にして完結作。

資産家兼実業家であるルーベンが、どんな相棒も裏切ったという悪名高いバンクという男とベガスのカジノホテルを共同経営しようとする。オーシャンをはじめ皆が止めるも彼は聞かず、結果本当に騙されて財産をふんだくられ、ショックによる心筋梗塞で死にかける。

バンクへの報復と、何より生ける屍状態になってしまったルーベンを元気にする為、あの仲間たちが再び結集!!

やれアッパレ!!

12観て「イマイチ…」で止まっちゃってたそこのアナタ!
私もそうでした。
でも13は面白いよ!ぜひ観てちょーだい♪

何せ敵が手強い!
挑むのは難攻不落の人工知能セキュリティーシステム「グレコ」。
TB(テラバイト)の100万倍のエクサバイトの頭脳も持つシステムをどう潜り抜けるか!

プレオープンを決行日として、
今回のミッションは大きく分けて2つ。

①カジノの客に大勝ちさせてバンクを破綻させること。

そのためにはグレコを破る。しかし高性能システムグレコはダウンしても3分強で再起動する。
グレコが停止している間にイカサマしまくって客全員を巻き込んで大勝ちさせるのだ!
更にグレコが復活して大勝ちした客達がどんどんかけて大負けする前に、客達を外に出す。

そのためには何が必要か!
天災だ!ということで人工的に身の危険を感じる程度の地震を起こしま〜す。


②毎回五つ星ダイヤ★★★★★の評価を取るバンクのホテルの評価を下げること!
審査員にこれでもかという程嫌がらせをしかけます笑!
五つ星の審査員と手グセの悪いフロアマネージャーの人相が似てて初回混乱したけど(笑)
審査員の見た地獄も見ものです(笑)

それはもう綿密に、
裏の裏の裏から手を回し、中の人間を買収し、全員が私財を出し尽くしてでもルーベンを元気にしたい!!

時代はアナログからデジタルに変わった。
それでも男たちの絆は変わらない!!

言わばこれはファンムービーです。
3作通しての結論としては、私はやっぱり比べると11が一番好きです。
何故なら今作(13)は濃すぎるから(笑)!
誰がどう動いて何が起こっているのか1回の観賞じゃ理解出来なかった(笑)

だからなんとな〜く観るより、
今作は2周するべきです!!
そうすると、この濃さを存分に味わうことが出来ますよ。
ゴージャスだわぁ。゚(ノ∀`*)゚。

相変わらずカッコよくて情に熱いオーシャン。
オーシャンの相棒兼オールラウンダー、まとめ役のラスティー。
未だに子供扱いされるけど頑張るライナス。
ここ一番に強い!頼れるメンタリティの持ち主フランク。
ドタバタ何かしら起こすけどペアであちこち大活躍するモロイ兄弟。
(ストライキのくだり笑った)
高速のエレベーターの間を潜り抜けるというスタントから中華セレブまでこなしたイェン。
優しさと頼りなさがかわいいリヴィングストン。
今回も大活躍のかわいい詐欺師おじいちゃんソール。
そして今回のMVPは一生懸命暗い作業場でドリルを駆使して地下を掘りながらルーベンへのアツい励ましの手紙を書き続け、即興で「成り替わり」までしてチームのピンチを救ったバジャーかな♪☆
(あの顔写真のシーンメッチャ笑った)


更に計画にトラブルはつきもの!
資金不足に陥ったチームオーシャンは
なんと宿敵ベネディクトに資金提供を持ちかけます。
敵の敵は味方!!
このベネディクト、なんかちょっと顔丸くなった(笑)?
前回、前々回までは怖いおじさんでしたが、今回はホクホク顔でチームの計画を見つめ、バンクを騙すためにサクラ役までこなしちゃう☆
なんかかわいかったです(笑)

ただここでベネディクトからミッションをプラスされてしまいます。

③ガッチガチに固められた最上階の部屋からバンク栄光の象徴兼お宝であるダイヤを取ってこーい!

チームみんな、メッチャ頑張りました!
ライナスのお父さんも登場しちゃいます☆(なんかかわいい!)

このオーシャンズシリーズ。
なんと今作の上映一年後に、フランク役のバニー・マークが肺炎で50歳の若さで亡くなってしまい、ソダーバーグ監督が「続編は考えられない」とコメントしているので、これにて完結なのです。
フランク…悲しいよぉ(´д⊂)

でも作品とは、生と同じで終わりあるから美しいとも言えるのです。
また11から見直したくなる、そんな素晴らしい傑作でした♪

ありがとうオーシャンズ!
ありがとうソダーバーグ監督!
みんな大好き!!
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