Sari

アルファヴィルのSariのレビュー・感想・評価

アルファヴィル(1965年製作の映画)
3.9
未来都市アルファヴィルでは人々は巨大頭脳の命令に絶対服従、詩人や芸術家は死刑に処せられている。愛を語る言葉など存在しない。
そこに主人公の男が潜入し、巨大頭脳を破壊、気狂い科学者を射殺していくS F映画なのだが、
この未来都市を現実のパリで撮影しているのが面白い。
ゴダールは特別なセットなどは使わず撮影しているのだが、彼の手にかかれば近未来風に見えてしまうのが不思議。

男が救出する科学者の娘ナターシャを演じたアンナ・カリーナのアンドロイドの様なクールな美しさに終始目を奪われた。
ラストの〝ジュ・テーム〟。
この最後の瞬間の為だけにあるようなフィルムだ。
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