びこえもん

ブルース・ブラザースのびこえもんのレビュー・感想・評価

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)
3.0
アメリカのバラエティ番組の1コーナーをストーリー付きで劇場版にしたもののようで、確かに暗転やスワイプによるシーン切り替えなど、映像作品としての質感がコメディ映画というよりそれこそ本当に昔のコント番組って感じ。スピルバーグとか凄い人のカメオ出演が謎に多いのも見所。

バンドが題材だけあって色んな洒落た音楽が出てくるのがいいですね。音楽にあんまり詳しくないのでアレですが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観た感じからするとこういうスタイルの音楽っておそらく80年代とかよりもどちらかといえば5〜60年代のトレンドなんじゃないかと想像しますが、まぁそういう公開当時視点から見てもちょっと昔懐かしい古き良きバンドの演奏行脚みたいなのが老若男女狙ったお茶の間のバラエティとしては丁度よくウケるんでしょうかね。『I Can't Turn You Loose』(1965)みたいな日本人でも一度は耳にしたことあるような方々で擦られてる曲が使われてるのも(ひょっとしてこの映画で使われたからよく使われるようになったのか?そこら辺はちょっと分かりませんが)良かったです。

ただコメディとしては、うーーーーん……。なんかとりあえず訳わからんくらい無茶苦茶やって派手にドタバタしとけばオモロいやろ?みたいな感じなのが個人的にはスベってるように思えて、全くではないですがほとんど笑わなかったです……。面白いという声も多いので、つまらないというよりは単に自分の笑いのツボに合わなかっただけだと思いますが。