みかんぼうや

ミザリーのみかんぼうやのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
3.4
超有名なサイコパス映画の金字塔。あのスティーブン・キング原作。そして、フィルマでも総じてレビュー高評価。ということで、期待していたのですが・・・あれ!?個人的に好きなタイプとちょっと違う?

もっとシリアスで不穏な空気感の中、緻密な演出と脚本で展開される作品かと思っていたら、思った以上にダイナミックで(悪く言うと“粗い”)、エンタメ色満点。もっと恐怖感に駆り立てられると期待していたが、ジェームズ・カーンもラストまではそこまで怯える様子でもなく、“ザ・キャシー・ベイツ劇場”と言うべき顔芸とやや大げさな演技に、怖さよりも笑ってしまうシーンが多かったのも事実(好きな方、ごめんなさい)。

そういう意味では“エンタメ”としては抜群だし、それほどの存在感を見せる彼女が各映画賞の主演女優賞総なめしたのは納得だけど、分かりやす過ぎるる彼女のリアクションから最後のハチャメチャな取っ組み合いまで、期待していたシリアス系サイコパス作品とのギャップが大きかったかな、という作品でした。
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