ear

ミザリーのearのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
4.5
アニー(観るまでこの女がミザリーだと長いこと思っていたよね)は確かに狂っていて
(今回だけの、心酔する作家に出会っておかしくなってくのかと思ったけどそうでもない)、
常人にはなかなかついていけない暴走を見せるけど
どれだけ怖くてもその所業は最後まで狂った人間の範囲を出なくて、
それが一層不気味

「この殺人鬼‼」と言ったとき、どちらが殺人鬼の顔をしてるのか
最後に見た幻影に突如発狂、奇行に走るBAD ENDかと一瞬思ったけど
そうではない、ヒタヒタと忍び寄るような恐怖を感じるラストがよかった。

怪奇現象や悪魔よりも怖いのは人間。それがもたらす本当の被害は
死や外傷よりも強く後遺症を残す、記憶というトラウマと
それ越しに見るそれまでとは違った現実…なんてことを考えた

尿瓶…ww
とか
あんな体験をした作家に「一番のファンなの」って趣味悪すぎというか
少なくとも"一番"ではないわー、とか突っ込みつつ。
余計な演出がないからただ画面で起きることに集中して、楽しく怖がれた
ear

ear