映画好きなねこ

ミザリーの映画好きなねこのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
3.5
シャイニングと同じくホラーでは有名な作品。観たいなーと思いつつホラー苦手なのでずっと放置。気になっていたネストという作品がミザリーに似ていると聞き、それならば観るしかない!と借りて来ました。
ミザリーというシリーズ小説の作者ポールはミザリー最終巻の執筆を終え、出版社に向かう途中雪道で事故に遭ってしまう。そのまま死亡かと思われたが、アニーという女性に救われ彼女の部屋のベッドで目覚める。雪が酷く道が開通していないため病院には運べない、電話もうまく通じないようだと言われ、ナースであると自称する彼女に介抱して貰う日々。彼女はミザリーシリーズの大ファンらしくポールに会えて感激だと上機嫌。鞄の中にある最新作を読ませてほしいという彼女に、介抱して貰ったお礼だと快く了承するポール。その作品はミザリーシリーズ最終巻であり、ミザリーが死亡するストーリーである。それを知らずに嬉しそうなアニー。しかし、ミザリーの結末を知った彼女は変貌し物凄い形相でポールに詰め寄る。「ミザリーを生き返らせろ!」アニーは怒り狂いポールは恐怖を感じる。そしてここからアニーの恐ろしい正体が顕になっていく…といったストーリー。
ニコニコ笑いながらミザリーについて褒め称えるアニーはそれだけで若干気持ち悪い。ミザリーが己の人生と言わんばかりの賞賛と依存っぷり。ポールも多少変な奴だな…と思いつつ助けてもらった恩もあるし…と笑顔で接するがこの段階で監禁する気満々なのが恐ろしい。電話が通じないのも、街に行けないのも嘘だし、医者にもみせてくれないし…。豹変してからのアニーはもう怖い…。いきなり怒鳴るし癇癪起こすし無表情でオイルかけてくるし…。かと思えば微笑んだり照れたり優しくなったり…本当にコロコロと変わるから読めない。彼女の機嫌を損ねないよう四苦八苦するポールに頑張れーとエールを送りたくなる。ポールの脱出計画とアニーの監禁計画の駆け引きがハラハラして面白かった。オチも好み。
怖い怖い…と避けていたけど観てみたら私の苦手な怖さでは無かったので楽しく鑑賞出来ました。幽霊ものよりこういった人間が恐ろしいパターンのホラー映画好きだなぁ。