かおる

となりのトトロのかおるのネタバレレビュー・内容・結末

となりのトトロ(1988年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

サツキとメイとトトロ。とネコバス。


今週も同じタイミングでセリフを言って完全一致を喜ぶ遊びをしながら観ました。これも物心つく前から何度観たかわからない。大好き!!!好きなシーンばっかり。
2人よりは近いけれど歳の離れた姉がいるのと、割とそれぞれにタイプが似ているので、もう気持ちはメイちゃん。
大きくなるにつれてサツキちゃんの気持ちも理解できるし想像も出来る様になったけど、やっぱりメイちゃんに共感しながら観ちゃう。お母さんにとうもろこし渡したくて迷子になって泣いてるシーンとかもうだめ、泣いてるとだいたい姉が助けに来てくれるんだよ。妹からするとそうなのよ。学校のシーンとか、サツキちゃんからしたら勘弁してほしいだろうけど、良いなあって思っちゃう。
でもサツキちゃんはしっかりし過ぎてて、大人になってから観るとちょっと心配になる。お父さんも素敵なお父さんだけど、頼ってる部分があるし。だからこそ、エンディングはとても安心できて好き。

トラックの荷台に乗ってキャラメル食べてみたり、引っ越してきてすぐバタバタ階段探したり、壁の隙間に指突っ込んだり、大きなお風呂でざばーんとお湯溢れさせたり、川から水汲んでからの井戸から水汲んだり、蚊帳吊った中で寝てみたり、川で野菜冷やしたり、実現可能なことでもやってみたいこといっぱいある。いやトラックはダメか…
小トトロと中トトロ追っかけたいし、トトロの上にも乗っかりたいし、ネコバスにも乗りたいよ!トトロたちとオカリナも吹きたいよ!!子供のときは見えるんでしょ?出会えなかったよ!なんで!!!って今でも思ってる。だから、いつか子供を持つことがあったらその子供はトトロに会えたらいいなって思う。
手着いて階段登ったり、トイレのこと「お便所!」って言ってみたり、畑の種植えたところで傘持ってのびのびしてみたことがあるのは私だけじゃないはず。え、するよね?「ドゥオ、ドゥオ、ヴォロー」(Wikipediaより)って叫ぶよね?

病院から電報が来るあたりからサツキちゃんがネコバスに乗るまで、話の展開はわかってるのになんだか息が詰まってしまうのはなぜだろう。
「お母さんが死ぬ」ということが起こり得るんだという衝撃と、そもそも死ぬって?会えなくなるの?みたいな、小さい頃にはなんとも表現し難い怖さがあって、さらにお姉ちゃんに怒られて。全部は思い出せないけど、漠然と、怖い、どうしよう、と思いながら観ていたからかな。
でも、昔は泣かなかったのに、今は泣いちゃう。お父さんに電話するシーンとか、サツキちゃんがおばあちゃんの前で泣くシーンとか、池で見つかったサンダルがメイちゃんのではなかったシーンとか、もうだめ。メイちゃんが1人で泣いてて、ネコバスに乗ったサツキちゃんが来るシーンは、号泣からの目が点になるメイちゃんと同じ状態に何故かなるので忙しい。


都市伝説もおもしろいけど、トトロに関してはそこら辺を全部忘れて、トトロと家族のことを考えながら観るのが好き。
かおる

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