安堵霊タラコフスキー

となりのトトロの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

となりのトトロ(1988年製作の映画)
4.9
子供の頃散々見たのに、歳取って改めて見るとここまで面白かったかってくらい序盤から溌剌として面白すぎてビビる。

正直トトロとかいなくてもさつきとメイが腕白に騒いでるだけでずっと見てられると思う程に良いのだけど、ところでどちらかと言えば短髪気味の女子に惹かれるという自分の好みはさつきの影響が強いかもしれなくて、やっぱ嫁にするならあんな元気でしっかり者の娘が一番だよなと思ってちょっと死にたくなった。(だって色んな意味で自分には無理そうなんだもの)

というかお化け屋敷みたいな家、子供のときは結構楽しそうと思ったけど冷静に見たら本気でボロくてヤバいんじゃないかって思えるレベルで笑えた。

家族の中で一人だけ演技力が浮いている父親も段々慣れてくるけど、やっぱり本職で生き生きとした声を発する日高のり子と坂本千夏と比べたら数段劣ってしまっていたから、そこはどうにかならなかったのだろうか。(勿論二人の声が素敵すぎるってのもあるんだけれども)

ともあれ他にも色々沢山思うところがあって(親一人だけで子供育てるの大変だよなとかよくわかりすぎるカン太のさつきへの行動とか)終始感情揺さぶられっぱなしで、トトロら幻獣らの造形も可愛らしく素晴らしいの一言で、わかってはいたけど何度見ても面白いまさに不朽の名作然としているこの作品はきっと何年経っても色褪せることは無いだろう。

でもこの作品の終盤の展開に関する色々な考察、気持ちはわからないでもないけどそんな邪推しないでもっと素直に見なさいよと言いたい。