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太陽を盗んだ男のYのレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.9
【オールタイム・ベスト】
1979年、地元の映画館で3本立ての一本として初鑑賞。
当時、沢田研二主演という事で話題にはなっていましたが、いつの間にかロードショー公開が終わっており、全くの予備知識なしで観ました。

その後、
テレビ放送、文芸地下(長谷川監督トークショー有り)、VHSレンタル、DVD-ULTIMATE PREMIUM EDITION、そして、昨年末のNetflix………、

何回観たのか数えられず、不動のオールタイム・ベスト。

ネタばれあります↓

先ず、物語が面白い!
原子力発電所から盗み出した液体プルトニウムを金属[Pu]に、完全手作りの原子爆弾完成までの過程が不思議なリアルさで一気に物語に引き込まれます。

日本VS俺。
原爆を持った主人公が日本政府に対して「ローリングストーンズ武道館公演」の要求に興奮!……1973年。 ストーンズの初来日公演が日本政府によって中止。理由は、ミック・ジャガーの麻薬に関する逮捕歴、そんな時代でした。

そして、沢田研二。
目が印象的、独特の暗さに惹きつけられます。
自分が原爆に被爆していることに気づいた時のカッコ悪くてカッコイイこと……(まぁ、見てください)

本作は、「中学教師が、原爆を作って政府を脅迫する」という単に荒唐無稽な物語だけではなく、しっかりシリアスでヘビーな映画です。
ラストの沢田研二のフーセンガムは、毎回、胸が熱くなります。

🖊ベストムービーでありながら、
マイナス0.1は、終盤のカーチェイスがトホホだからです。
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