ハタケ

太陽を盗んだ男のハタケのネタバレレビュー・内容・結末

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ものすごく不謹慎極まりないのだけど、とても面白かった。

どういうバックボーンがあってこんなサイコパスな行動をとっているのか、こちらが想像するしかないのだろうか?…などと思いながら観ていたら、ナイター最後まで放送させる以外特に要求ないんかーい。

つまらない日常や人生に刺激が欲しかっただけか?
実際原爆作ってる時、めちゃくちゃ夢中になってて充実してそうだったよね。
そして出来上がった時の音楽がボブマーリー。レゲエなんだ(笑)

ストーンズ来日要求のくだりで「あれ?ストーンズ初めて来日したのいつだっけ?」と思わず調べた。90年だったし、来る予定だったのに来なかった年も合ってた。

池上季実子めちゃくちゃ美人。
キスした後お姫様抱っこして海に放り投げるの笑った。このサイコパス感タクシードライバー思い出す。そんなことされたのにまだ興味持つのか。どんだけ好奇心旺盛なんだ。

女を口説き落としてオトリにしようとする警察マジサイテー。
バスジャックの時の「こういう時は理科もあんまり役に立ちませんな」も腹立った。

沢田研二の演技まともに見たの何気に初めてかも。普通に上手かったし、ターザンの「アーアアーー」がとてもいい声だった。エンターテイメント全般得意なんだな。

西田敏行のシーンがほっこりしたけど、西田敏行あれだけ?贅沢だなー。他にも水谷豊とか、キャストが豪華。

お札をばら撒く警察の表情もとてもよくて笑ってしまった。でも私はばら撒かれたお金など欲しくない。

後半あんなにカーチェイス&アクションになるとは。
最後菅原文太全然死なないし、原爆をあんな乱暴に扱っていいの?(笑)

エンターテイメントとして楽しんでもいいし、メッセージを考えさせられてもいいし。とにかくものすごい見ごたえだった。

「余韻に浸っていたい」というわけではないが、重量のある映画だったので、数日映画見なくていいや。

この監督の作品もっと観たかったなぁ。
ハタケ

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