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太陽を盗んだ男のmahのレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.0
もしも、核爆弾を個人が保有したら…
圧倒的熱量で描く超カルト映画
沢田研二vs菅原文太

まず物語云々よりもジュリーが凄く色男でかっこよかった。さいたまスーパーアリーナでのライブをドタキャンしたおじいちゃんというイメージしか無かったが、若い頃がこんなにもかっこよかったなんて知らなかった。
菅原文太さんは相変わらずかっこいいじゃけぇのお。

で、肝心の物語はと言えば、「狂ってる」の一言に尽きる。ごく平凡な教師が核爆弾作っちゃう時点でやばいのだが、国への要求が野球中継を最後まで見せろ!とか、ストーンズの来日公演をやれ!とか。
序盤のとある事件に感化されたものの、無欲なので何をしたらいいか分からない。どうしたいんだと自分に問いかける。

そしてついに核を脅しに大金を要求したのでいよいよか!っと思ったら、ターザンやらゾンビやらワイスピかと見間違うカーアクションの畳み掛け。菅原文太さんは無敵状態だし。

でも、不思議とひでぇなこれとはならない。
めちゃくちゃなことをやってるけど、むしろそれがいいとまで思えてくる。しびれた。
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