だしつゆ

メメントのだしつゆのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
3.7
数分前のことを忘れてしまう記憶障害を負った主人公が妻を殺した犯人を探す。ポラロイドカメラの写真とメモを駆使して。

普段意識することはなかなかないけど、人は記憶があるから生活の、人生の一貫性を保つことができる。

記憶に障害があることで主人公は何度もバカにされ、騙される。その上バカにされたことも騙されたことも忘れてしまう。

彼が生き延びるためにとった対処は生きる目的を持つこと。そして自分が何者か分かることは何としてでも避けること。
そのために彼の意志は記憶を操作しさえする。

人の記憶は、したたかにできている。
人を動かすのは信念であり、恐れである。
それは障害のあるなしに関わらず、すべての人にとってそうなのかもしれない。
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