カプチンバード

メメントのカプチンバードのネタバレレビュー・内容・結末

メメント(2000年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

テッドという男は、麻薬と現金2000万を交換にジョンGと取引しようとしている。
この取引に主人公レニーを利用し、現金を奪ってしまおうと計画する。

レニーは短期記憶障害で、「妻を殺した男」に復讐しようとしている男だ。
レニーの前にはテッドは警官として、友人として、ストーリーテラーとして現れる。

レニーを利用しようとするのはテッドだけではない。ナタリーというバーの女だ。
彼女はトッドという男が面倒くさく思っていて、レニーを利用する。

レニーは条件付けによって生きていることを自覚している。習慣と病気になる前の記憶によって生活の骨組みを支え、写真、メモによって今の生活を肉付ける。

条件付けのために嘘の記憶を定着させる。サミーという同じ記憶障害の老人の記憶ど。この嘘の記憶は装置になっている。辛い過去を隠し、一方で反面教師に今のアイデンティティを保ち続ける。

写真やメモを利用してレニーを手懐けるテッド。すでにレニーの復讐は果たされているのに、レニーは忘れてしまっているのだ。テッドは同時に彼のアイデンティティを破壊しようとする悪魔だ。
レニーは写真とメモで悪魔と戦うよう自分を操作する。

なにが事実でなにが嘘の記憶でなにが主観か、どこから始まったのか?
テネットを見るならこれを先に見ておいた方がいい。
カプチンバード

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