りょーこ

マシンガン・プリーチャーのりょーこのレビュー・感想・評価

マシンガン・プリーチャー(2011年製作の映画)
3.7
南部スーダンと北部ウガンダの子供たちのため奮闘する元麻薬密売人サム・チルダースの実話ベース・アクション

なかなかのクソ野郎なので最初はイライラしましたが、紛争地域の惨事を知ってからの行動は凄い。

家庭を省みないのはどうかと思うし、こういう人は家庭を持つべきではないとも思うけれど、妻子も理解あるようで良かった。

LRA=神の抵抗軍
子供を拐い、強姦し、拷問し、殺しを強要するような輩が、神の名を使うなと言いたい!



麻薬密売人サム・チルダース(ジェラルド・バトラー)。

出所するが、相変わらず悪事を働いていた。

しかしある事件で改心、妻子の通う教会にも通い、スーダンの惨状を知る。

その後、建設の手伝いをしに現地を訪れたサムだが、そこに孤児院を建て、LRAから子供たちを守ろうと決心。

何度襲撃され、焼かれても、子供たちのために奮闘するのだが……



"正当化するためにあれこれ弁解しない

でもみんなに聞きたい
子供や兄弟のいる人たち全員に

もし自分の家族が誘拐されたら、もしテロリストが現れて自分の家族を拐っていき、私が連れ戻すと約束したら、方法を問うだろうか"

この本人の言葉が全てですね。

作中、暴力に暴力で対抗したら憎しみの連鎖が~みたいな指摘もされるけれど、これは殺らなきゃ殺られる世界。

これが全面的に正しいとは言えないけれど、間違っているとも言えませんよね。

LRAに賞金首とされても戦う彼に、間違っているだなんて、とてもじゃないけど言えない。

ジェリーは彼の活動に惚れ込み、ホームステイをして役作りしたそう。

ラストの本人の姿も、信念を持った芯のある迫力がありました!
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