動物についての社会学の授業で見た。37000年前のショーヴェ壁画をヘルツォークが取材したやつ。
この時代でも誇張、省略っていう漫画の技法が使われてる。足がいっぱい描かれて速さを表現してたり、岩のコブを利用してバイソンの肩を立体的に表現してたり、工夫が現代と通ずる。
モチーフが9割動物なのは、その頃の人間にとっての圧倒的脅威だったからって解説を受けた。19世紀以降動物は外縁化したけどそれまではずっと近くにいて、脅威であり続けた。
現代人も幼少期は、落書き衝動強いけどそれと同じ衝動で絵が生まれたのかな。
いや、古代人を未熟と扱うのは良くないな。
この頃から宗教的な儀礼があったらしい。そこに現前するモノ以外にも思考が及ぶようになって、ヒトは故人を偲んで葬儀を行うようになる。この弔うという行為が、ヒトを人間にした説大好き。AIの機械学習にも死の概念が当然必要なんだろうな。