横綱土俵入り(栃錦！)シーンから始まるインパクトのある映画
見る前までモノクロかと思ってたら意外にもカラー作品
栃錦のカラー映像とか実はレアな気がする

戦前から幾度もリメイクされているお馴染みのお話らしい

【あらすじ】
茂兵衛(長谷川一夫)は横綱を夢見て江戸へと向かっていたのだが、とある宿場でお金が尽き空腹で困り果てていた
そんな茂兵衛を親切に世話してくれたのが宿場女郎のお蔦姉さん(月丘夢路)だった
それから7年、宿場に戻った茂兵衛は恩を返すためお蔦を探し回るのだが、その姿は横綱姿ではなくやくざ姿であった、、、
【感想】
要約すると、受けた恩を返すため帰って来たら見事なタイミングで地元やくざといざこざが起こっていて、ついでに助けてあげるってお話
ホントなら立派な横綱姿で再会したかったんだけど、夢叶わずなりそこない、今は一本刀のやくざ姿ではあるけど恩返しのため力を尽くすっていう股旅的な映画

冒頭の長谷川一夫のモサイ姿にちょっと衝撃w
でも7年も経つと人って変わるのねー
モサかった長谷川一夫は立派？なやくざ者になってるし
威勢のいいやくざ沢村宗之助は落ちぶれたカタギになってるし
姉御全開だった月丘夢路はいいお母さんになってるし

全体的な評価としては微妙かなぁー
73分と短いので見やすいんだけど、それだけ？って感じ
そもそも恩返しのためにやくざ一家と対決することになるんだけど、つまりやくざ一家は悪役的なポジションになってるけど、、、賭場荒らしされて子分を半殺しにされてるわけで、その落とし前をつけようとするってのはもっともな気がして
恩返しのためとは言え筋ちがい、余計なお世話って感じしちゃうなー

出演者メモ
上述の賭場荒らし&子分をボコボコにするロクデナシ役で菅原謙次が出演してます(月丘夢路の夫役)
大映京都、時代劇に出てるのが珍しいと思う
同じく大映東京のラブコメに出てるイメージしかない宮川和子も脇役でチラッと出てきます
その他
藤原礼子は月丘夢路の同僚役でモブに近い脇役
悪役では親分山路義人(意外にマッチョ)、子分で伊達三郎(結構出番と台詞が多い)