【求む！適温！】
先日、ＴＶでひっさしぶりに鑑賞。
何だかんだ言って、これも午後ロー向きの作品な気もする。
「グリード」「ディープ・ブルー」「パラサイト（半地下じゃない方）」なんかに近い匂いがするんですよね。あ、あと「ディープ・インパクト」も（笑）
決して「Ｂ級」ってわけでもないんだけど、サイズ感といい、観終わった後の余韻の塩梅といい、まさに「午後ロー案件」といえる、おあつらえ向きな一本かも。
ってところで。
こう見えても（どう見えても？）生まれも育ちも「天然果汁100％札幌っ子」のｄｍ。
かつては「大学を卒業したら、関西に行って毎日お笑いを観ながら過ごしたいなぁ」なんて子供みたいなことも言うとりましたが、いざ大人になってみるとやっぱり「他の土地に行きたい」というよりも「札幌を離れたくない」っていう気持ちが年々強くなりまして・・・・で、今に至るって感じです。
勿論「生まれ故郷」だからってのもあるとは思うんだけど、それを抜きにしても札幌って色々と僕的に「丁度いい」んですよね。
まず、丁度よく都会。
東京や大阪からも丁度良く離れている（＝程よく静か）。
欲しいものも丁度よい程度に手に入る。
そして何より四季折々の表情が「丁度よい」。
冬には丁度良い量の雪が降り、夏には丁度良い暑さで日焼けも出来る。
春になれば桜もキレイに咲くし、秋になれば壮観な紅葉も楽しめる。
どれか一つが突出して凄いわけではなく、全部が丁度いい塩梅で四季が巡る。
きっと日本各地にそれぞれの良さはあるんだろうし、「住めば都」っていう言葉もあるくらいに実際に住んでみたらそこの良さもまた忘れがたいものになるんだろうけど、そんな中でも僕は札幌のこの「丁度良さ」が大好きで、きっと最後まで札幌を離れることはないんだろうな・・って思います。
でも、最近ちょっとずつおかしくなってきてる・・・。
札幌だけじゃなく日本が、いやきっと世界中なのかもしれない。
一言で「温暖化」って言ってしまえばそれまでなんだろうけど、明らかに札幌の気候は僕らの子供の頃とは違う気がする。
夏でも気温が30度を超えることなんて殆どなかったし、台風なんて数年に一度来るか来ないかのレベル。
9月にもなれば、はっきりと「秋だね～」って言えてたのに、今じゃ真夏日が普通に何日もある。
雪だって適度に降ってはいたけど、最近のように一気にドカンと降って都市機能がマヒするなんてことはそうそうなかった。
テレビのニュースなんかで胡散臭い環境活動家が「温暖化ガー、エルニーニョガー」とか言ってても何も気にしていなかったけど、こうやって「丁度いい」が失われていくのを肌感覚で目の当たりにすると、やっぱり他人ごとではなくなってきてるんだな・・・っていう事を実感する。
この作品のようなディザスタームービーなんかも、一昔前までは「ＳＦ」「ファンタジー」に近いジャンルとして見られていた傾向があったと思う。
もちろん、昔だって「超巨大ハリケーン」や「メガクェイク（巨大地震）」もあったし、それらを題材にした実話ベースの作品も結構ある。
でも、やっぱり「偶然」「不運」と片付けてしまって、どこか「対岸の火事」と思って見ていたんじゃないだろうか。
でも今はどうだろう？
地震や津波の映画はどんなに作り物だったとしても、直近でそういう出来事があると「上映（放送）自粛」になるケースが増えてきている。
確かに「被災された方への配慮」などもあるとは思うんですが、それと同時に、確実に「自分の事」とイメージできるくらいに身近なことになってきているからでもあるんですよね。
「いつ？」「どこで？」
それに答えられないからといって「０か100か」で決められるような事ではないし、誰も否定できない。
だけどその頻度は確実に多くなってきている。
そう考えると、この作品って全部が全部「絵空事」って言えない気もしちゃうんですよね。
こういう作品は、作られたタイミングよりもむしろこれから観るたびにどんどんリアルに感じていくようになっていくのかもしれない、ある意味「熟成発酵型映画」。
戦争も怖いけど、それ以上に「人知の及ばない自然の驚異」にはもうお手上げなのかもしれない。
・・・ってなことを感じてしまって、以前観た時よりもなんだか真剣に観ちゃいましたわ。
あと、キャスティングで言えば、デニス・クエイドとジェイク・ギレンホールの親子役ってなんかハマってたな～。
ジェイクがちゃんと「息子」していて、「ナイトクローラー」や「ミステリオ（スパイダーマン）」なんかとは180度違う素直な青年だった。
やっぱり役者だね～。
さてさて・・。
ちょっとずつですが調子が戻ってきたｄｍ。
何とか仕事にもゴールが見え始めたことで、少し気持ちも楽になってきました。
あ～早く「心おきなく」映画が観たい！
