一

ちんじゃらじゃら物語の一のレビュー・感想・評価

ちんじゃらじゃら物語(1962年製作の映画)
-
釘師・伴淳のかつての戦友である千秋実の、戦時中にカンボジアの現地妻との間に出来た息子、という飛び道具みたいなキャラクターが登場してそのまま最後までストーリーを引っ張るのさすがに無茶。その無茶を承知で愛知県のPRもぶっこみつつ息切れ寸前で完走するので呆れながらも笑った。中盤の見せ場である伴淳とパチプロ・フランキー堺による勝負は、西部劇パロディアクションのメタファーでごまかしてみせる『パチンカー奈美』調であった。

7/4
番匠義彰『太陽を抱く女』
目まぐるしいホームドラマでたいへん楽しい。佐野周二家の元に女中奉公にやってくる真理明美が主演だが、一家に波風を立てる触媒としての存在感はだんだん薄らいでいき、そのかわりに佐野の娘婿で天ぷら屋の主人・菅原文太のクズ亭主ぶりと情けない声色が頭角を現してきて誰よりも笑いを誘う。浮気して妻に土下座して謝る文太、カッコ悪すぎ!
一