けー

恋空のけーのレビュー・感想・評価

恋空(2007年製作の映画)
3.8
映画としての完成度が高い…

小さい頃に流行った小説で、おませな女の子たちが読んでたちょっと大人なお話…と思って触れてこなかったけれど…観て良かった!

主演のふたりが素敵なのは言わずもがな
雰囲気と笑顔、泣き顔が良い

そして川原などのロケ地が良い、綺麗
大分なんだ😳

驚いたのがシーンの切り替え!とても上手。
家、学校、川原、公共施設など様々な場面に切り替わるが、違和感なくスっと入り込める。人物の後ろに電車が映った次のシーンで車内の映像だったり。切り替え方か自然でテンポよく進んでいくから見やすかった。

脚本・演出もよく、原作の過激な部分をマイルドな表現にしていたり、不必要なシーンを感じなくて良かった。序盤、坂道を自転車で駆け下りる2人が好き。危なそうだけどリアリティがあって、よく撮れたなぁと感動してしまった。

初めに衝撃的な展開を持ってきて話題性を呼び、あとで描きたいことを書く進撃の巨人方式のストーリーは上手いなと思った。

ひとつ、優さんについては、次の恋に進む勇気や優しさをもらった…みたいな落とし所にするのかと思ったら、本当に一時的な噛ませ犬で可哀想になった…優さん……

馴れ初めで携帯の中をいじられているのはスマホにいろんな情報が詰まり、SNSの匿名性の怖さが謳われている現代から見ると、セキュリティやコンプラとして大丈夫…?と不安になってしまった。が、フィクションとして受け入れられれば楽しめる。

想像していたよりも映画として良作で、嬉しかった。
けー

けー