Jeffrey

ポエティック・ジャスティス/愛するということのJeffreyのレビュー・感想・評価

3.0
‪ ‪ ‪「ポエティック・ジャスティス」‬
‪冒頭、ヒップホップ流れる。巨大駐車場、映画、車内でキスするカップル。突如流血の銃撃、美容院、配達員の男…本作はJ.シングルトンが93年にJ.ジャクソンを主演に描いた恋愛ドラマで故2PACと共演した一本で、BDはVHSとはまるで違う画質、音響で素晴らしい。物語はLAの‬美容院で働くアフリカ系女性には悲しい過去が…母の自殺、恋人の死。なかなか心を開かない彼女の前に一人の男性が猛烈に接近する。友達とひと時を過ごすべくワゴン車で旅へ…だが事態は急変し。既にデビュー作のボーイズ'ン・ザ・フッドの傑作の次回作に恋愛映画を監督したシングルトン流のタッチで描‬かれており、普遍的だが現実の厳しさを取り入れる。バラードが流れJ.Jのクローズアップが印象的でカメラに向かって涙を流し表情を作る彼女の喪失感が堪らなく伝わる。音楽や詩を朗読するJ.Jが良い。一作目にはラッパーのI.キューブを、二作目には同じくラッパーの2PACを起用。90年代のBMの名作の一つだ。‬
ボーイズ'ン・ザ・フッドで世界に名を知らせS.リーと同じ黒人生活を視点に描く傑作を世に送り出したJ. シングルトンのVHSに埋れた本作はJ.ジャクソン主演にし故2pacも出演したサウスセントラルを舞台に詩作好きな女性と暴力、抗争、破局、環境を映すロマンスで良作だ。
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