このレビューはネタバレを含みます
記憶よりも誘拐事件は早く解決した。こんなに捜査部分が細かく描かれていただろうか。
初めて観た時は、こだま号というクライマックスがありながら、後半が延々と続きダレているような気がした。だが、淡々と財産と地位を奪われつつも人間性を取り戻していく権藤、何とか恩を返したいと思い息子に無茶をさせる運転手、犯人を極刑に仕立てるために強引な捜査に出る警察、2回目を観ると後半こそが生き生きと描かれている気がする。
その転機となる桃色の煙は、《踊る大捜査線》でもオマージュとして登場する。