通りすがりのアランスミシー

天国と地獄の通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

天国と地獄(1963年製作の映画)
4.6
クロサワの言えば「七人の侍」をはじめにした時代劇、または「生きる」「どですかでん」などの人間ドラマというのが一般的なイメージだと思うが、この巨匠はモダンなサスペンスをやっても一級品だった。
エド・マクベインの小説を原案にした本作はその証左。
事件発生から捜査までの流れるような展開、新幹線でのスペクタクルな追走劇、横浜歓楽街での捕り物、などなど今の日本映画界からは失われてしまった見事な技の連発。
今見ても十分にエキサイティングな逸品。