ENDO

ステラ・ダラスのENDOのレビュー・感想・評価

ステラ・ダラス(1937年製作の映画)
4.0
tearjerkerなのは知ってる…冒頭からあざとい振る舞いで一気にボールズの胃袋へモーションかけて落とすスタンウィック!ファッションセンスは冒頭から疑問符だがカントリークラブで暴力的にお披露目される。ミニーマウスみたいなリボンと水玉ドレスに洪家鐵線拳の使い手みたいなブレスレット、ジャラジャラさせて友人達の前に現れるもんだから娘は思わず叫んでその場から退却するしかない!スタンウィックのダサさがその絆を裂くんだから、過剰装飾を止めさせ、センスを磨いてもらえば万事解決な気もする。アラン・ヘイルはどの映画に出ても同じ人物にしか見えない剽軽者だが今回は零落ぶりが凄まじくてある種コイツに道連れにされた感はある。オッサンなのにオム・ファタール。奔放な母と献身的な娘の物語はこの後も連綿と続いていく。終盤スタンウィックの爽快な笑顔の下に、スタンリー・カヴェルは娘だけでなく上流社会への訣別を読み取る。幸せな結末。
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