NeMo42

スローターハウス5のNeMo42のレビュー・感想・評価

スローターハウス5(1972年製作の映画)
4.0
SF必修科目的な感じで視聴。
それなりに面白さを堪能しつつ、哲学的には理解が追いつかなかった。トラルファマドール的な感覚だと、目の前の事象と記憶が並列的に体感されるということだろうか。となると、そのすべてを肯定的に受け止めるしかないような気もするが、私の感覚だと、それはそれで考えるのをやめたくなりそうだなとも思った。しかしそれは、並列される記憶にさほどいいものが陳列されていないのが原因だから、並列感覚自体には問題がないのか。
と、そんな感じで思弁的SFの真骨頂のような作品。見たあとに頭バグらせるのが大変楽しい。