軽いタッチで変な映画だなぁと思って観てるとグイグイと引き込まれた。
エイリアンによって観察されたトゥルーマン・ショーのような、それでいて時間旅行する編集が斬新かつ効果的で面白い。
後半に説明みたいなのがあるが結構不明瞭でそこがどことなく哲学的に思えた。
結合したか?としきりに聞いてくるデリカシーの無さも最高。
人生とは今の連続で出来てる的なマクロもミクロの集まりでみたいな問いかけがSF的で良かった。
奥さんのキャデラックの件は不謹慎だがはっちゃけ方が面白過ぎて笑えた。
その反対にドレスデンでの空爆後の重い空気がビターでたまらない。
さりげないネタ振りと回収が散りばめられていて脚本の見事さに何本も取られた。
主人公のビリー・ピルグリムと奇しくも同じ誕生日で親近感。
何故かドライブシアターで家族でセクシーな映画をチョイスするお茶目なビリー。
しまいにはそのオッパイ要員の女優さんと子供までもうけてお盛んなビリー。
飄々とした生き方の様で立派な家と家庭を築く立派な人間だからエイリアンに選ばれたのか。