強迫性障害を持つ詐欺師である主人公が、別れた妻との娘と対面し、奇妙な共同生活をしながら、大型詐欺を企む物語。
主人公が詐欺師ということもあってか、どんでん返し映画として紹介されることも多いですが、その要素は決して大きくはないな、という印象です。むしろ、主人公ロイと娘アンジェラのやり取りと、それによるロイの成長の物語といった感想です。
アンジェラにやり込められて、言葉に詰まるロイの「あー、、、」という言い方と表情がリアルで最高。ニコラス・ケイジは不器用な父親が本当に輝きます。そして14歳のアンジェラ役のアリソン・ローマンが当時23~4歳と知って驚き。ティーンエイジャーにしか見えないのはさすがです。
オーシャンズ系の爽快でスタイリッシュな詐欺師モノとはまた違った、地道な父親の物語でした。