クリーム

マッチスティック・メンのクリームのレビュー・感想・評価

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)
3.7
クライムサスペンスとして観ると物足りないかも知れません。だけど、1人の詐欺師の更生物語として観たら、それなりに楽しめます。キャストが良かったと思います。

詐欺師のロイと相棒フランクは、詐欺で生計を立てていた。ロイは、外出嫌いと潔癖症、精神的に不安定で薬が欠かせないのだが、主治医が消えた。パニックになったロイにフランクは精神分析医クラインを紹介します。クラインは、ロイが気に病んでいた別れた妻に会うべきだと助言しますが、自分で電話出来ず、クラインに電話をして貰います。すると妻は会いたくないが、14歳になるロイの娘アンジェラが会いたがっていると言う。ロイはアンジェラと会う事にするのでした。




ネタバレ↓



ロイとフランクは、大口の詐欺を仕掛け、チャックから金を騙し取る事に成功。しかし、チャックがロイの家にやって来た。
アンジェラがチャックを撃ち殺してしまい、 ロイは自分が撃った事にすると言い、娘とフランクを逃がします。そして、家の中で何者かに殴られ、 気が付くとベッドの上で、警察官に尋問を受けます。 娘に金を渡そうとクラインを呼びつけ、金庫の暗証番号を託します。しかし、クラインもアンジェラもフランクが仕込んだ仲間。勿論、警官も。フランクが裏切っていたというどんでん返しで、 ロイは全てを失いました。
1年後、 ロイの働くカーペット屋をアンジェラが偶然訪れます。彼女もフランクに裏切られたらしい。そして、ロイは 財産を失ったが、スーパーのレジのキャシーと結ばれ 、お腹の中には新しい命が宿っているシーンで終わります。

こんなどんでん返しは、最初から解ってしまうけど、ロイの再生物語だと思って観れば、わりと楽しめる。ロイが娘にデレデレな姿にこちらまで嬉しくなりました。ロイは騙されたけど、元々、人を騙す詐欺師で幸せになろうなんて、駄目だしね。
まっとうな仕事をして、幸せを掴んだハッピーエンドなお話でした。それなりに楽しめましたよ。
クリーム

クリーム