セガール幹事長代理

渋谷怪談のセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

渋谷怪談(2003年製作の映画)
1.5
お地蔵さんの頭で遊んでたら呪われる話。

因果応報というか、言わんこっちゃない以外の感想が全く出てこなかったんですが、無免許運転で事故る少年、避妊具無しの性交渉で妊娠する少女と、予測できる未来にあえて飛び込む姿勢は若さ故のものだと、微笑ましい目で見ることができるようになったのは、きっと私が年を取ったからなのでしょう。

登場する若い女性が揃いも揃ってノースリーブのキャミソールで、まあこれはこれで良いものなのですが、欲を言うなら、あまりこういうこと言いたくないんですが、皆さんにとって耳が痛いこと山の如しなんですが、どうにも厚みというか、ボリューム不足感が否めず、どんぐりの背比べと言いますか、もう少し胸部のバラエティに富んだ女優さんを用意してもよかったんじゃないかと思いました。日本じゃ巨乳が偉いのです。
関係ないですが、何年か前に私の前世を占い師に2000円払って尋ねたら食い気味に「どんぐりに違いないわ」と告げられ、手を上げそうになりました。
話が逸れましたが、女性陣だけに留まらず、何故か俳優陣の衣装の袖丈までストーリーが進むにつれて短くなり続ける始末で、これも何かの伏線なのでは、と妙に勘ぐってしまいました。

タイトルの「渋谷」は話の本筋にほぼ関係がないのですが、プリズンブレイクもシーズン2からプリズンをブレイクした状態からスタートするし、シェフの気まぐれサラダに大きな気まぐれ感を汲み取れたこともないので、この辺りは大目に見ることが大人がとるべき態度なのかもしれません。

全体的につっこむところが無さ過ぎるのがつっこむところで、終始あくびが止まりません。強いて言うなら「お前ら若者はグラタンの皿ぐらい人間関係が浅い」みたいな謎の例えをかます刑事にイラッとしたぐらいです。不眠気味の人には向いているかもしれません。

あとキャミの女どもが「だれだれくんとどうなの~」「え~何もないよ~」みたいな、共通の男性の知り合いとの関係性を仄めかし合うぱっぱらぱーなシーンがあるんですが、自分も気づかぬうちに話題の中心になっているんじゃないかと、無自覚に女子会をジャックしちゃってるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしました。
私は全世界の女性のものであって、個人の占有が許される存在ではないので、そのあたり勘違いしてほしくないなと思いました。どのような形であれ、人と人とが傷つけ合う様子を私は見ていられないので、そのあたり肝に銘じて欲しいなと思いました。かしこ。