万事絶好調

激怒の万事絶好調のレビュー・感想・評価

激怒(1936年製作の映画)
4.2
シルヴィアシドニーはどの映画でもなんか満ち足りてないような、怯えたような顔をして正論ぶちかましてくる印象がある。この作品でもまんまとそう。なんとなく遊び心がないというか、いまいち好きになれない女優さん。(あの華奢でかわいらしくてひたすら正しい感じが私のコンプレックスをえぐるのか?知らんがな)
犬(レインボーちゃん)が死ぬのほんとかわいそう。レインボーちゃんのこどもたちがとんでもなくかわいい。子犬もっと見たかった。
スペンサートレイシーはどことなくおもしろい顔をしてるので、「幽霊」となったこの人がベッドで酒飲みながらラジオ聴いてるの、復讐に燃えているというよりか、ダラダラしてるニートみたいに見えなくもない。けど法廷に現れるシーンではさすがの気合い。
ウォルターブレナンも出ていた。カワイイ。

プロデューサーマンキーウィッツのせいもあってか?襲撃シーンや証拠映像、たいへん禍々しい!!暴論を承知で言うと、極端な行動に出るのはいつの時代だってヒマな群衆。
この内容を92分で済ませるのどうかしてるくらいすごいと思う。愛の物語から法廷劇、復讐劇と、どんどん予想外のほうへ転がっていく。いまなら150分かかるわ。
万事絶好調

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