これを見たのは遥かな昔、武田信玄も戦国時代も知らない映画好きなガキの頃。
戦国の英雄、甲斐の虎こと武田信玄。
しかし、当時、人間五十年。
彼にも寄る年波には勝てず上洛半ばにして病に倒れ、帰らぬ人…
『乱』と共に戦国の世を描く黒澤傑作作品。
『乱』とどちらが好きか判断しがたい作品です。いやしい泥棒が偶然、武田家の重臣に発見され、武田信玄の『影武者』として密かに迎えられる。身をすっかり整えると重…
夢の中の地獄絵図や、山と海をバックに捉えた窓際でのショットなど舞台美術の素晴らしさには溜息がでる。完膚なきまでのエキストラ演出の完璧は言わずもがな、馬の演出に驚く。SF映画のような音楽は疑問。作品自…
>>続きを読む黒澤映画の全てに共通することだが、役者人の鬼気迫るリアリティーは黒澤映画でも1,2を争うほどだ。
今、仮に影武者をリメイクしてもあの迫力ある合戦などは表現できないだろう。CGで合戦シーンを表現したら…
盗みにより処刑されるところだった罪人の男が偶然にも武田信玄と瓜二つであったことから見出され、信玄亡き後に影武者として働くこととなる。ストーリーは織田、徳川の同盟側と武田側の天下をかけた戦いを軸に、長…
>>続きを読む仲代達矢さんの役作りがすごすぎる。シーンの細部へのこだわりはもちろん、効果音やBGMが少ないかわりに、甲冑がこすれる音やたたみをする音が、臨場感を感じさせる。ストーリーもさることながら、”映画ってこ…
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