このレビューはネタバレを含みます
2022.69 *156
黒澤の画家的側面が出た、絵巻物のような作品だなと思う。
影武者に最後まで名前が与えられないのも良い。
影武者始め、人物の内心もしっかり描かれていた気がする。
【戦の…
【映画レビュー 「影武者」:満足度=4.5点】
5.0点:ベスト映画!!! ※個人年間1位作品
4.5点:超オススメ映画!! ※個人年間2-10位作品
4.0点:オススメ映画! ※観て欲しい作…
重要な場面をロングショットで撮ったり、合戦では後方の陣営にカメラを長く留めたり、何かを隠蔽するようなカメラワークが、作品に冷淡性と客観性を与えている。
その冷淡で客観的なカメラワークで観客の感情移…
勝新太郎さんが降板になり、主演は黒澤組で馴染みの仲代達矢さんに。
甲斐の国の有名武将、武田信玄とその影武者を演じた。
撮影中に肋骨3本を骨折のアクシデントもあり。
資金不足で中止になりそう…
このレビューはネタバレを含みます
日曜日、21:00まわってTVをつけたら、日本映画専門チャンネルで黒澤明監督の「影武者」をやってて、久しぶりに最後まで見入りました。1980年の映画。カンヌのグランプリ。
20代、タイムスリップする…
武田信玄の“影武者”と、それに翻弄される武士達の話。
人格は身分によって形成されること。
世の中、似た人はいても、同じ人はいないということ。
決闘や合戦のシーンは殆ど無く、会話中心で展開するも、…
甲陽軍鑑に記載の、武田信玄没後隠蔽の術。「蜘蛛巣城」以降、場面転換に能のテク。監督脚本が何を面白いと思ってドラマを構築しているか。威勢を張る主人公が空虚。権力ある地位が空虚。取り巻きが物事を決める。…
>>続きを読む「生きる」のような人生の転機によって大きく人生を変えることとなる展開と「椿三十郎」や「影武者」のような敵方との読みあいによって物語が二転三転していく展開がうまく合わさっており、3時間と言う長さを感じ…
>>続きを読む【人あっての影法師、その人なくしては…】
『乱』もそうですが、スペクタクルのみならず、黒澤の作品はいつも人間の本質に鋭い眼差しを向けています。
『乱』の約5年前に製作された本作ですが、人間は如何…