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影武者のyamatoのネタバレレビュー・内容・結末

影武者(1980年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

黒澤監督作品でカラー作品初鑑賞。
資金面で苦労したにも関わらず、コッポラやルーカスの援助を受けられるぐらいの力があることは本当にすごいと思う。
コッポラでいうと地獄の黙示録がほぼ同じ時期に公開してるんだね。
黒澤明久しぶりの時代劇ということだが、自分にとっては初から作品だったのでとても新鮮だった。
心なしか白黒の時よりも音声が聞き取りやすくなっていたのは吉。
正直、白黒時代の音声の聞き取りづらさは映画を楽しむ上でかなりのマイナスになっていた面もある。
白黒の時も画の映し方にとてもこだわりがあったように見えたが、カラーになってそのこだわりが一層際立って見えた。
夢の中の色使いや終盤の空の七色。またラストシーンで馬も含めて倒れているシーンはどうやって撮影したのか気になるところ。
馬を本当に殺すわけにもいかないし麻酔でもうったのだろうか?
それにしても大量の人や馬を存分に数を投入していることが迫力を増大させていてすごいと思うがやっぱりこんな使いかたしていると資金はかかるだろうなと。
人件費かけただけあってそれなりの迫力ある戦さのシーンとはなっているとは思うが。
正直物語としては180分かけはようなものとは思えないし、冗長さもあったが、とはいえ黒澤明の映画を、迫力音を含めたカラー画の映し方を余韻に浸りながら「黒澤の世界観」を楽しむには必要な尺であったかもしれない。
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