ひろぱげ

影武者のひろぱげのレビュー・感想・評価

影武者(1980年製作の映画)
3.0
映像(冒頭の三人の引きの画とか、城の窓からの雪景色や湖の風景とか)もストーリー運び(前半のみ)も良いのに、なんかイマイチなのはなんでだろ?それは、主役も音楽も「影武者」がやったから?(当初主演予定の勝新太郎が降板したのは有名な話だが、音楽も佐藤勝から池辺晋一郎に変わっている。その音楽がゲキマズ・・・)
たしかに勝新がもし主役をやってたらもっと面白かったとは思うが(仲代さんは悪くないが、この映画には向いてない)、それだけじゃない何かがこの映画の残念さにべっとり染みついている。
コクのある脇の役者たちの不在?合戦シーンや城のロケシーンのマズさ?うーん、なんだろう。世界のクロサワが耄碌したのか?次作の「乱」は格調高い名作だと思うので、そういうわけでもない。時代がこういった題材の映画を望んでいなかったのだろうか?

老舗の名店だからと期待して高い料理食べたのに、なんか感動的な美味しさが無かった・・・みたいな映画。
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