このレビューはネタバレを含みます
初鑑賞です。
好きなところもあります。
ただ、気になるところもありました。
①良かったところ
・影武者とバレるのか、バレないのかという緊張感
適宜工夫しながら誤魔化していくところが面白かったです。
特に側室たちの前で、自ら影武者と名乗る場面が印象的でした。
織田や徳川の人々が「信玄は亡くなったのか?生きているのか?」と右往左往する姿も良かったです。
一方、家臣たちが戸を開けたまま影武者の話をする場面には、違和感を覚えました。
隠す気があるのかないのか、よくわからなくなりました。
・武田信玄と山縣昌景の会話
序盤の場面です。
機嫌が悪い信玄を叱責する昌景が印象的でした。
その叱責にちゃんと耳を傾ける信玄も良かったです。
2人の信頼関係が伝わってきました。
・どっしり構えている家康
威厳がありました。
静かに話すところが素敵でした。
・勝頼
本作で一番印象に残った人物です。
息子である武丸や、影武者との関係で、不満を溜めていく姿がしんどかったです。
・合戦シーンの迫力
兵や馬がたくさん登場するので、迫力がありました。
・出演されている方たちが豪華
凄かったです。
皆さん素晴らしかったですが、山縣昌景役の大滝秀治さんが特に印象に残りました。
また、阿藤快さん(当時の芸名は阿藤海さん)に気づいた時、嬉しかったです。
倍賞美津子さんと桃井かおりさんも印象に残りました。
②合わなかったところ
・本作の上映時間が長い
約3時間です。
長いから一概に苦手という訳ではありません。
長くても好きな作品はあります。
ただ、本作は集中力を保つことが難しかったです😓
・終盤の合戦シーン
しつこいと感じました。
風、林、火の順番で各部隊が突撃しますが、その度に同じように撃破されます。
その後に敗れた兵や馬が映りますが、この場面も長かったです。
・盗人が自ら影武者になることを望む理由
飲み込めるような、飲み込めないような……
たしかに盗人は信玄と一度直接会っていますし、助命の恩義があることもわかります。
冒頭の場面で信玄の威厳が表現されていました。
ただ、納得しにくかったです。
武田の家臣でもないのに、「俺を使ってくれ!」と懇願するのは違和感がありました。
一度の対面で心酔するのであれば、そもそも逃げようとしないのではと思いました。
個人的には、信玄と盗人の交流を追加で描いてほしかったです。
終盤で影武者だった男が突撃しても、気持ちが燃えなかったです。
竹丸を想っての行動なのかもしれませんが、あまり盛り上がらなかったです。
③まとめ
気になるところもありますが、好きなところもあります。
観て良かったです🙇