OSHO

影武者のOSHOのレビュー・感想・評価

影武者(1980年製作の映画)
3.7
カンヌ映画祭のパルムドール受賞作品だし、黒澤明作品だけど、私はあまり好きではなかった。

武田信玄の影武者として用意された男。
外見がそっくりだから選ばれた訳だけど、教養も持たないただの盗っ人。

武田信玄が殺される。武田信玄が死ぬ前に、もし死んでも3年は黙っていろ…という言葉を遺していたため、甲斐国では、盗っ人だった影武者を(表向き)将軍とすることにする。
そのとき、盗っ人だった影武者はどうする。
一方、武田信玄が死んだという情報も流れて、織田信長陣営、徳川家康陣営はどう動くのか…というストーリー。

映像は素晴らしいけど、(『七人の侍』や『赤ひげ』と比べると)ストーリーはそれほどでもなかったかも…
盗っ人が将軍をやるというコメディとして成立していれば良かったんだけど、主演の仲代達矢さんの演技が荘厳すぎて笑う雰囲気でもなかった点が残念。

この映画、当初は勝新太郎さんが主演だったのですよね。勝新なら盗っ人役もニセ将軍の役もそれっぽく見せた上で、コメディ映画としても成立させられたかも…と考えると勝新が降板したのは、残念です。
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