パン

影武者のパンのレビュー・感想・評価

影武者(1980年製作の映画)
4.3
甲斐の虎、武田信玄の影武者のお話。
ストーリーがテンポ良くてわかりやすいし、人にお勧めしやすい作品だと思う。 
ただの盗人だった男が本物の男に惚れ込む展開は熱い。
あと竹丸様が可愛いかった。数少ない癒し要素。

悪夢の映像がセンス良い。 
彩度強めの赤が地獄の底ようだ。
そして夕焼けのシーンなんかも芸術すぎる…あのショットは最高だな。

終盤に出てくる海岸の虹のような映像なに?凄いあんなの初めて観た。 
影武者が長篠の合戦のど真ん中で鑑賞してるのめっちゃシュールでおもろいwあのシーンの騎馬武者の数凄いんだよな。

そもそも俳優自体が演技をしている、つまり映画という時点で偽物の自分を演じてるわけだがこの映画の仲代達矢さんは偽物の偽物を演じる上で頭が混乱しなかったのだろうか?
段々気が狂いそうな気がする…

音楽はカッコいいけど全体的に少し合ってない気がした。 
戦国時代というより古代ローマ帝国っぽい曲…

昔、世にも奇妙な物語で影武者の話があったけどあれも何気に傑作だったな。
あの頃の世にも奇妙な物語ってまだまだ面白い時代だった。
パン

パン