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必殺女拳士のblacknessfallのレビュー・感想・評価

必殺女拳士(1976年製作の映画)
3.0
犯罪が凶悪化したニューヨークで空手を採用することになり、ニューヨーク市警空手師範の座を巡って2派の流派が争う。
この争いで主人公由美のお父さん千葉真一が相手の流派二階堂一味に汚い手段で片目を失い四肢も不自由な体される。

復讐のため千葉真一は娘の志穂美悦子に必殺の空手を伝授する。
千葉真一と志穂美悦子はたくさん共演してるけど親子はこれだけだよね笑

このままアメリカで話が進むのかと思いきや千葉ちゃんが唐突に死んで志穂美悦子は親戚の葛飾のお寺の和尚のもとに身を寄せる。復讐はどうなるのか?

と思ったら仇の二階堂一味もそっくり東京にいる。ご都合主義だな笑
アメリカで空手師範の座をゲットしたか不明だけど勢いに乗る二階堂一派は世界から空手の強豪を招聘して武道大会を企画する。そこで勝ってさらに名声を高めるため。
この流れだと志穂美悦子がそれに参戦するのかと思うけど、その前に二階堂一派は志穂美悦子の元に刺客を送る。
刺客を倒すも片腕を折られ、襲撃に巻き込まれた親戚のお寺の和尚さんを殺されてしまう!

ここで父と和尚さんの仇を世界大会で討つ!となるのかと思いきや大会前に二階堂に果たし状を送りつけ、ニューヨーク市警空手師範就任に待ったをかけたために二階堂に殺された刑事の息子倉田保昭さんと2人で二階堂一派と最終決戦に望む。

なんかアメリカで話が始まったり、世界空手大会の話が出たりスケール感を出してるけど、ストーリーも演出もいつものこじんまりとした空手映画なんだよ。だいたい世界空手大会は言うだけで開催されてないからね笑
東映空手映画の売りであるゴア描写も控えめ。そしてもう一つの売りであるキテレツな武術家も出てこない地味な仕上がりなんだよね。
キテレツ武術家は少し出てくるけど"女必殺拳"ほどのパンチはない。

よかったのは倉田保昭さんのキレッキレのアクションがあることぐらいかな?
志穂美悦子もかっこいいんだけど日本が舞台になってからほとんどお坊さんの法衣に三度笠スタイルでこれが何ともダサく残念、変だけどそんな笑えるわけじゃないし。
お寺に身を寄せたからってそんなかっこしなくていいんじゃないかと笑

思えば東映は女性が主演でどんなにかっこいい役でも必ず男目線のセクシーサービスが入ってきて、濡れ場やエロい衣装を着させられるんだけど、志穂美悦子だけは治外法権なんだよね。梶芽衣子ですら1度はおっぱい出してるのに笑

だから取り立ててどうってことはないんだけど、志穂美悦子の空手映画は数あるから、間違えてもう一度観てしまうのを防止するためにレビューあげました😂
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