アキラナウェイ

リトル・マーメイドのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)
3.9
僕が契約している4つのサブスクの中で1番観る作品に困るのがDisney+。旧作の本数では圧倒的にU-NEXTに軍配が上がるし、オリジナル作品ではNetflixの方が魅力的。Amazonプライムビデオは新作のリリースが早いし。じゃ、Disney+の優位性とは…?

SW、MARVELはほぼ制覇しているので、しょうがない、後はDisneyやピクサーの未鑑賞作でも観ていくか…という感じ。

意外に観ていなかった「リトル・マーメイド」。原作はハンス・クリスチャン・アンデルセンの「人魚姫」。

海底の世界・アトランティカ。トリトン王の娘、16歳の人魚アリエルは地上の世界に憧れを抱き、人間の暮らしに日々思いを馳せていた。ある日、嵐に遭った船から人間の王子・エリックを救い出したアリエルは彼に恋をしてしまう。トリトンに追放されていた海の魔女・アースラはアリエルに、その美しい声と引き換えに3日間人間にすると持ち掛けてくるが—— 。

ストーリーの大枠は知っていたけど、アリエルって、7人姉妹の末っ子だったの!?しかも姉ちゃん達がほぼモブ。アティーナ、アラーナ、アデーラ、アクアータ 、アリスタ、アンドリーナ、知らんがな。

宮廷音楽家での蟹、セバスチャンがタクトを振り奏でる音楽の素晴らしさ。「Under The Sea」は本編を観ていなくても知っていたし、改めて聴いてもやはり名曲。セバスチャンは蟹なのか。ザリガニかと思っていた。

個人的に1番気に入ったのは、本作のヴィラン、アースラ。大きな身体とその肉付きと、その肉が揺れる躍動感。くるくると変わる表情と、滑らかに動くタコの脚。オリジナリティが此処に在る。

アースラ(Ursula)という名前は、元を辿れば「魔女の宅急便」のウルスラとも繋がっているのか。これは後で調べて感動。

惜しむらくは、当然ながらDisneyのアニメーション技術は天下一品なのだけど、1989年クオリティで致し方ないのか、色味としてはくすんで見えてしまう事。海の青さや波飛沫を表現するにしても、時代と技術が伴っていない。

去年実写化されたとはいえ、実写化より現代のアニメーション技術でリメイクを作って欲しい、というのが本音。