ヘラルドスクエア

奇蹟の処女のヘラルドスクエアのレビュー・感想・評価

奇蹟の処女(1931年製作の映画)
3.2
バーバラ スタンウイックさんが最初からぶっち切りの演技で、すごいことになっています。
こんな時代に女性が強くて、自由に伸びのびとスクリーンで動いてるなんて…当たり前に日本とは全然ちがいますね。
今なら長澤まさみさんの超上位互換と言ったら、ちょっと何言ってるのか分からない。
トーキーが始まって間もない頃(日本映画最初のトーキーが公開された年)の作品とあって、音響を生かそうとする努力が随所に見られます。
その辺りの演出もキャプラ監督はぬかりありません。
こんなに初期の作品でも、すでにキャプラ節が確立されているのはびっくりです。
人間讃歌と迫力あるセリフ回しには惚れぼれします。
火事で焼け落ちるシーンとか結構な大作ですよね。
世界恐慌真只中とはいえ裕福なアメリカを感じずにはいられません。
オープニングロゴのコロンビア レディは”COLUMBIA PICTURES CORPORATION”となっている初代です。フォントは立体感や陰影がないタイプです。
も〜レアでテンション上がりますね。