うーわそうくるか、となったやつ。1958年の映画なので、70年そこら経ってるミステリーは賞味期限切れもいいとこやんなと油断してた。
亡くなった兄を名乗る男がやって来て、妹が「この人はお兄ちゃんじゃない!」といくら騒いでも誰にも信じてもらえない。一体なぜなのー。後半はハラハラー、ドキドキー。
海岸沿いのドライヴのところ、謎の迫力があった。時間を計ってみたくなった人!ハーイ!
ミステリーというジャンルは、あの手この手で様々な技法を生み、新たなトリックを考案し、作り手がここぞと狙ったタイミングよりも前に「謎」を解かれてしまわないように丁寧に尽力する。ミステリーはルールに厳しいし、人は同じことで二度驚きはしないので、作り手はめちゃくちゃ勉強した上で最先端のミステリーを繰り出してくる。自由度は低めのジャンルだし、どれだけ必死に考えた素晴らしいトリックでも一瞬で古くなる。それでも、コアなミステリーファン向けに先駆者へのリスペクトやオマージュまで盛り込んで、全視聴者を楽しませて驚かせるために努力を惜しまないのがミステリー制作者だと思ってる。かっこいい人々だ。