yoko45

マトリックス レボリューションズのyoko45のネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 三作目、レザレクションズ(復活)の前。久しぶりに観たらすっかり忘れている場面ばかり。
 現実でも仮想でもない境目に落ちたネオ、地下鉄のホーム。サティ(女の子)、いました、(復活)ですっかり大人になったサティが、お父さんが亡くなったんだ…。
 トリニティーがネオの救出に。敵が天井を歩いて完全に逆さまになってる。これは二作目まではなかったかな。預言者の顔が二作目までと変わってる。まぁ仮想空間だからなんでもありでしょう。
 色々あってザイオンが突破され…この戦闘場面、白兵戦は迫力あり。ミフネ船長、ボロボロになりながらの最期、引き継いだ少年がハンマー号のためにゲート3を開けに行って…泣けます。
 ネオが盲目に、でも見えるのです、光が。マシンシティ、畑(発電所)の光景はゾッとします。センティネルの攻撃から逃れるため雲の上に到達した瞬間が印象的。
 と思ったら落下、まさかトリニティーが…まさに突き落とされた気分、本当に伝えたかったこと…愛、なるほど、レザレクションズに繋がります。
 スミスが制御不能に、ここで平和のための取引、ネオがマトリックスへ、スミスと対決。ここからの場面はハッキリ憶えてました。スローモーション、頬に拳があたった跡が。
 それよりも印象深いのはネオと闘うスミスの言葉。「なんのために立ち上がる、自由か、真実か、平和か、愛か。言えるのか、わかっているのか?幻想、虚構ではないのか?目的を正当化してはいないか?」なんとも哲学的、しびれます。
 自由になりたかったスミス、人工知能にも理解できないものがある、始まりがあるものには終わりがある、最期は同化する、これまた哲学的。スミスは破壊されたように見えたけど、レザレクションズで…しぶとい、まぁいいか、なんでもありで。
 惜しいのは、最後の夕やけ、美しい光景のなかの預言者と設計者の場面が今一つに感じてしまうのです。ここは愛と平和のために亡くなったネオとトリニティーを偲ぶモーフィアスと預言者の会話が欲しかった。
 ものの見方の角度を変えると全く違う景色になることがあります。ネオとスミスの闘いはそれを再認識します。
 
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