Honami

RENT/レントのHonamiのレビュー・感想・評価

RENT/レント(2005年製作の映画)
3.7
RENTの来日ミュージカル公演を見にいくため、鑑賞。
名前は知っていたがずっと見たことのなかった作品。
観た後に、tiktikboomの人の作品か……と気づき、もう一回tiktikboomを観てみようかなと思いました。

全体的にずっと歌と音楽で話が進んでいく。映画として見ると若干物足りない印象だけれども、画面で見るミュージカル舞台だと思うと、とっても素敵。
ブロードウェイの舞台キャストが6名も出演しているからか、歌と表現が最高にいい。冒頭の「seasons of love」は、まだ何も話が始まっていないのに泣けるレベルに圧倒された。

クイーンのフレディマーキュリーだったり、もうAIDSって著名人も一般人もたくさん苦しんでいたあの時代。この映画の登場人物も、セックスやドラッグでAIDSに苦しみ、自分の夢や希望、楽しみの中にある退廃さを誰もが抱きながら生きていた。
けれども、登場人物はみな、愛によって救われる。今日という日を大事に、愛に生きることで救われる。

この時代に生きていなかったとしても、大いに共感し、強い希望を抱ける内容でした。特にこのコロナ禍…というのが、若干のリンクを感じますね。

そして、登場人物たちの人種的多様性が、すごく自然に織り込まれていたのもよかった。変に気を遣っているような素振りもなく、昔の作品であるにも関わらず(映画自体は最近ですが)、みんなの多様なバックグラウンドを感じられつつも、一つになっていく姿が心打たれました。
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