キリスト教における裸の捉え方からアダムとイヴを用いて性を考える話なんだろうけど、そうしたテーマ性を描けているかは別だなと思った。
サラ(女性)の裸シーンは妖艶に映すが、デイビッド(男性)の裸にはそうした表現が見られない所に、女性の裸を見せ物的に商品化している所が見受けられる。
“君が色目を使うからだ”(デイビッド)→“もう2度とあんな事は言わない”(デイビッド)→“キスを拒否される”(デイビッド)→“キレて本を海に投げ捨てる”(デイビッド)。
この一連の流れの中で、全部対話なしの自己完結しているところに、男尊女卑の構造というか、男らしさとされるモノの問題点が表れていると思う。
“あなたには何もしてあげられていない”(サラ)→褒美としてのセックスという描写はトロフィーワイフ的な価値観だなと思った。
『ミッドサマー』ってこうした作品も参考にしているなと思った。『ミッドサマー』を見る前に見たかったなぁ。