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ラブソングができるまでのkomoのレビュー・感想・評価

ラブソングができるまで(2007年製作の映画)
4.4
作曲家のアレックス(ヒュー・グラント)は80年代に一世を風靡したバンドの元メンバー。しかし現在の仕事はパッとしないオファーが続いていた。
そんな折に、人気歌姫のコーラ(ヘイリー・ベネット)から愛をテーマにした曲作りを依頼される。作詞家と揉めて制作が思うように進まない中、たまたま植物の世話のために訪れていた女性ソフィー(ドリュー・バリモア)が、即興で作ったハイセンスな歌詞を口ずさんでいた。
アレックスは、作詞家としては素人である彼女を言いくるめてタッグを組むことを決める。こうして楽曲の共同制作が始まった。



なんとなく最近重い作品ばかりレビューしていたので、たまにはとびきり明るい作品を…(笑)
冒頭は唐突に、観る映画間違えたかな?というくらい派手なレトロポップのPVから始まります。しかもその中では、パツパツパンツのヒュー様が腰を振っているではありませんか…!
その映像は、ヒュー様演じるアレックスが在籍していたバンド、『POP』のPV。
実在のPVかと思うほどの完成度がインパクト大です。

POPの解散以降は作曲家として活動するアレックスは、雑誌に酷評されたりなどして落ちぶれ気味。
起死回生を狙うには、人気アーティストに楽曲を提供して話題になるしかない!
そんなアレックスのため真剣に取り組んでくれるソフィー。しかき彼女はあるトラウマにより自分に自信が持てず、筆が進まないこともありました。そんな紆余曲折を経てラブソングを作ってゆくお話です。

ヒュー様の歌声は初めて聴いたのですが、まさかこんなにお上手とは…!
PVの中で歌うヒュー様、ステージで歌うヒュー様、曲を作りながらピアノに合わせて歌うヒュー様が観られて、ずっと目と耳が幸せです💕
天真爛漫な役どころのドリュー・バリモアもとってもかわいい!
ドリューもヒュー様と並んでラブコメ界の大御所だけど、そういえば彼女のラブコメをあまり観たことがなかったので他の作品も観たくなりました♪

そして歌姫コーラ役のヘイリーベネットも可憐!
コーラは美しくて歌唱力も高いですが、パフォーマンスがかなり奇を衒っています。コンサートの演出には度肝を抜かれるのでぜひ本編をご覧ください。

頭を使わずに観られるラブコメですが、主役2人が過去のしがらみから解き放たれるドラマでもあり、結末の爽快感も抜群でした。そして所々クスッとくる会話のウィットもあり。

「フロリダへ行って自分を成長させるわ」
「馬鹿言え、フロリダで育つのはオレンジくらいだ!」
↑真剣な場面でこの会話はズルい。思わずお茶噴き出しそうになりました。

2人が作った曲はバラードですが良い具合に気持ちの高揚する曲で、いつまでも耳に残ります。
しかし腰振りヒュー様が歌うPOPの楽曲は、それより更に耳に残ります(笑)
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