ヒロ

白昼の女狩りのヒロのレビュー・感想・評価

白昼の女狩り(1984年製作の映画)
3.9
モノマネでしか認識していなかったなぎら健壱の独壇場アナーキーバイオレンスポルノ。妻子持ちの不倫野郎その事実を知りながらもというか知っているからこそ男を求める不純な女、近親相姦の匂い漂わせる仲睦まじげな親子とその付録の彼氏、迷彩にライフル望遠鏡とバチバチに決め込んで街に蔓延る異性間不純交際を取り締まる過激派組織タレカイタの隊長こそ我らがダイアン西澤ではなくアヌビス健壱である。エロさと引き換えにお笑いフェーダーを振り切った曽根中生の勇気とセンス、ペキンパーの『わらの犬』そっくりのセットで行われる振り切った吉本新喜劇は何故か僕だけを爆笑の渦に巻き込む。一刻も早くダイアン西澤に教えたい、太秦に根城をはる“岸大介”を超える最強のキャラが完成するのは言うまでもない。

《日活ロマンポルノ時代を疾走した、性愛のアナキスト -曽根中生 異端がいく》
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